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ずいぶんと放置しておりました。結構なにかと忙しい日々です。
前に書いたように仕事が増えて大変です。具体的にはホームページを管理している 音楽会社で、「ホームページ以外にもちょっと内部統制に関わる仕事をやってみないか?」 とお誘いがあったので、これを承諾したのですね(法律を学習していることを話していたので) これは持論ですが、法律なんてしょせんは人が作った理想論にすぎないので、実社会でどう生かすか実社会ではどこに穴があるか、ということを知らなければただの自己満足だと思うのです。 (もちろん大学教授などで法律学を学問として研究されている場合は少し勝手が違いますが・・) 中央大学で通信生を選んでおられる方々の場合、たいていは社会人と両立されているわけですからやはり、実社会での法律と、理想の法律という両面から勉強すべきだと思うのです。 僕は行政書士でも司法書士でもなんらかの資格をとって実務家になろうと思っておりましたが、なかなか試験に受からなかったので、そこが気になっていたのですね(なんせ普段はwebデザインとギター弾きですから、知的財産権くらいしか関連性がない・・) そこで、今回のお話は願ってもないお話だったので、了解したわけです。 結果的に時間がなくなってしまいましたが・・・(^^;) で、もうすぐ三年なんですが、ようやくより実務に近い科目が履修できますね!! 民事訴訟法や会社法、労働法などなど、ここから学習も大変でしょうけど、頑張らなくてはと思います。 一応、民訴と商法をオンデマンドで申し込みしておきました(前回申し込みそこねた刑法2は視聴登録しておきました^^) さて、上記の話にも少しからみますが、この期間は勉強することもなく、だらだらしがちですので、スキマ時間には大量の本を読んでおりました。 僕が読む本はもっぱら、中国思想ものだとか、仏教などの宗教ものだとか、脳とか身体なんかに、かかわる科学ものだとか、他は哲学、心理学、または経済にかかわるものばかりで、ろくに法律ものを読んでなかったのですが、たまたま面白い本を本屋でみつけて即買いし、昨日読み終えました。 以前このブログでも紹介したような気もしますが、放送大学の才能教育論という科目で理系出身ながら、音楽家という変わった経歴の「伊東 乾」さんという方が音楽と脳認知についての講義をされており、それ以来いくつか著書を読ませてもらって、非常に共感していたのですが、以後しばらく勉強に明け暮れている間に新刊が発売されていたようなのですね・・ しかもなぜか今度は法律に関する内容で、あの「團藤重光氏」と対談形式の本なのです!! テーマは「死刑廃止論」を中心に日本国憲法や自衛隊、裁判員制度など様々で、少し余談として(というか結構重要なのですが)またまた僕の好きな東洋思想の「陽明学」の話なんかもあったりします。 正直、僕は今まで團藤重光という名前は、教科書や講義でちらちらと名前が出てくる過去の人 くらいの認識でしかなかったのですが、これのおかげで團藤説がずいぶんと生々しい考えとなりました。 今まで刑法なんかで團藤説と見ると自分とは少し、意見が違ったりして対して興味もなく、なんとなく、平和主義者の意見?みたいな ものすごく申し訳ない認識でした。 中大の講義なんかでは(真田先生だったかな?)團藤重光はものすごくダンディだ!(ちょっと用法違ったか) というような発言をされていたので、実感がわかなかったのですが(とはいえ、真田先生の授業での大阪国際空港の話は感銘を受けましたが) この本で目覚めました! 確かに、本質を知った上でも多少、考えが違うところもあるし、伊藤乾さんにしても今まで抱いていたイメージ が変わってしまい、少し考えが違うな・・ と思ったのですが、法律学を少し違う視点から見る面白さや、違う畑から見て、法律学をやっている人間の常識がいかに、「あやしいもの」であるかなどけっこう刺激になりますよ! まーもともと僕は西洋的な法律の本質に違和感を覚えており、結構むちゃな自説を展開して レポートで叩かれている人間ではありますが、他の中大通信生のみなさんも、肯定、否定いずれになろうともぜひ「こういう考えもあるんだな~」という気持ちで一度は読んでもらいたい本です。 伊藤さんは理系で音楽家という一見法律に無知な経歴に見えるのですが、かつての大事件(本で読んでください)で死刑宣告を受けた親友がいたのをきっかけに、独学で法律を勉強し(そこで團藤先生にもアドバイスをもらったようです)様々なデータや情報まで細かく集積し、にもかかわらず独自の意見も持って團藤さんとの対談に臨んでいます。 決して、法律に無縁な人間の軽率な発言ではないことに注意です! 具体的な内容としては團藤先生が実際に関わられた戦後の法整備の話からはじまり(残念ながら憲法改正には関わっていなかったよう・・) 当時の学者の憲法説や刑法説に触れ、死刑廃止論に帰着します。さらにそこから憲法改正問題や刑法の問題点などに触れて、團藤説についての本質を解説。その後、裁判員制度の問題点(正直これを見るともうすぐはじまる裁判員制度が怖くなります)を論じます。 おまけ的に三島由紀夫など、われわれにもなじみある人物の話(團藤先生の教え子だそうな)や團藤先生本人の生い立ちと陽明学の話があります。 この本のタイトルでもありますが、團藤先生はまさに反骨精神を持って法律の常識に立ち向かわれていたんだなといまさらながら、團藤説を意識しながら刑法を勉強しなおしたくなりました!(支持するかどうかは別にして) みなさんもぜひ一度読んでみてください。 反骨なレポート書きたくなること請け合いです(不合格にされても責任は持てませんが ^^;) PR |
お久しぶりのブログ記事はとても迫力がありました。
じゅんいくさんの実学としての法律学に対する想いが伝わりました。社会人学生ならではの意識ですよね。私は卒論に社会人としての考え方をぶつけましたが、その過程で自分自身、ずいぶんと学ばせていただき、最後には卒論に着手したときとは反対の考え方にいたりました。 これも成長かもしれません。 それにしても、この本。 すごく読みたい本ですね。
【2008/03/04 22:03】| | ソムタム #99bef40927 [ 編集 ]
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ソムタムさん>
数が減った分、濃さで勝負してみました(^^;) 「偏らないで実社会で生かす知識」というのが僕のテーマなんですが、実はコレ、かなりソムタムさんのイメージだったりします。 文理両道で且つ社会人と学生をも両立されてますし、家庭まで持っておられますから・・ 当分僕には行けない境地ですね・・ この本、結構面白いのでぜひ読んで見てください。
【2008/03/06 00:37】| | じゅんいく #99b34cd577 [ 編集 ]
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